家電とゲームが無関係でなくなった時

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その昔、ゲーム機はゲーム好きの為のものでした。

多くの皆さんは、ファミリーコンピューターが初期のものだと思っているかも知れませんが、実はファミリコンピューターから遡ること数年前に、所謂テレビゲームで、長いラインが一本、ラケット二本、ドットが一つだけと言うテニスゲームらしきものがありました。

その後、同様のスタイルで、現在のテトリスの元になるブロック崩しと言うものが発売されていました。
これは、定着こそしませんでしたが、それなりには売れました。

ただ、高額な上にソフトが続かず、暫くすると消えていくことになります。
それからゲーム機の普及は、ファミリーコンピューターの出現まで待たねばなりません。

ファミリーコンピューターは画期的なゲーム機で、当時の人には衝撃であり、定着するのにそれほどの時間は掛りませんでした。
とは言っても、一般的なものになったのかと言うとそうではありません。

やはり、誰もがするという性質のものではなく、若者を中心としたゲーム好きな人間のものでした。

この後、メガドライブやPCエンジン、SC-3000など、よりマニアックなハードが出てきます。
これらはコアなゲームファンには喜ばれましたが、一般には知らない人の方が数段少ないと言った方が良いでしょう。

ゲームが家電と結ばれていく時代が訪れたのは、1994年に松下電器産業から3DOリアルと言うハードが出たことから始まります。
いわゆる次世代機というものです。

今から比較するとカクカクのポリゴンで、まだまだテクスチャも完全ではありませんでしたが、3D表現が初めてゲームに導入され、ゲームの世界観が180度変わったのです。

翌年、それに次いで、ソニーコンピューターエンターテイメントからプレイステーション、セガからはセガサターンが発売されました。
これまでは8bit、16bitだったプロセッサーが32bitに跳ね上がったことで、大幅な映像革新による表現力の奥深さが発揮され、ゲーム内容も容量の大きさによる充実度が上がり、人気を博しました。

当初はセガが元来のゲームメーカーと言うことと、当時ゲームセンターで評判を呼んでいたバーチャファイターが同時に発売されると言うことで、セガの一人勝ちと予想されていましたが、意外とこのゲーム機戦争に勝利したのはソニーでした。

サードパーティ(いわゆるゲームソフトメーカー)は、当初市場の動向を窺っていましたが、ソニーが優勢と見ると、こぞってプレイステーション用のゲーム開発に着手することになります。
ソフトが多いと言うこと、ソニーと言うゲームファン以外の人にとっては馴染みの深いメーカーである事で、プレイステーションは大幅に普及していくことになります。

一方セガは、それ以降のゲームソフトの発売もままならず、コアなゲームファン向けにシフトチェンジしていきます。
その翌年、満を持して更に高スペックの任天堂64が発売されますが、既に高額になっていたゲーム市場で、プレイステーションが普及している状況下では2台目のゲーム購入は消費者にとって困難であり、結局形勢が逆転することはなかったのです。

ソニーと言う家電メーカーのゲーム機が大きく普及したことによって、ゲーム機は家電化していきました。
更に、ゲーム好きでなくとも知っているビッグタイトルである「ファイナルファンタジー」と「ドラゴンクエスト」がプレイステーションで発売されるに至り、プレイステーションのゲーム機としての認知は他の家電と変わらぬものになりました。

任天堂64のスペックに追いつく為に、ソニー、セガ共にソニーはプレイステーション2とセガはドリームキャストを出しますが、セガの凋落には歯止めが効かず、またもやソニーの勝利でした。

プレイステーションは、ゲーム機としてではなく、マルチメディア機としての機能も優れ、DVDやCDの再生や互換率も高く、家電メーカーならではの機能があることも普及の要因と言えます。
しかし、あらゆるハードは、スペックが上がると共に高価になっていき、最早家電と呼べない状況になってきます。

同時にゲーム機は縮小化に向かっていきました。
縮小化にあたり、ゲーム機はゲーム本来の面白さを取り戻し、そのことで家電メーカーによるゲーム機の独占シェアは薄れていきます。
ですが、スマホや、ipadの普及で再び一般ユーザーの手にゲームが帰ってくることになります。

今やゲームはアプリとして、誰の手にも簡単に手に入るようになり、老若男女問わずゲームを手軽に楽しめるようになったのです。
これから、ゲームの世界は二分化され、スマホやipadなどのゲームはもっとリアル化していき、複雑化していくでしょう。家庭用ゲーム機は、よりバーチャルなものになり、果てはゲーム内に入ってゲームをすると言った形式のものが出てくる事でしょう。

現に、omniと言う専用のヘッドマウントディスプレイと専用の靴を履いてゲーム内を走ったり、歩いたりすることが出来るハードも完成しています。今後のゲームの発展も見逃せないところです。

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