モバイル環境での高速データ通信も今や利用者も増え、一般的なものとなっています。
いつでもどこでも高速通信を利用することができれば、ビジネスもプライベートも効率的でより充実したものにすることができるでしょう。
これに合わせて、ネット上で利用することのできるサービスもより広がっています。
一昔前では考えられなかったほどの高画質動画の閲覧や、サイズの大きなアプリケーションのダウンロードなども今や当たり前のようにモバイル環境で利用することができるようになりました。
しかし、速度が高速化し、サイズの大きなコンテンツを利用するようになればデータ通信量はどうしても多くなってしまいがちです。
そこで気になるのが速度制限です。現在、多くのキャリアで一定のデータ通信量をオーバーすると速度制限がかけられる、というシステムが採用されています。
では、どのくらいの量で制限がかけられ、またどの程度スピードダウンしてしまうのでしょう?
そしてその対策としてはどのような方法があるのでしょう?
一般的に制限の境目となる7GBってどのくらい?
SoftbankやDoCoMoなどの大手キャリアが高速データ通信に制限をかけるラインとして設定しているのは7GBとなっています。
数字としては理解していても、実際にはどの程度の通信でこの量を超えてしまうのでしょう?
Softbankではこの7GBの目安として、動画サイトの視聴で約33時間、音楽ファイルのダウンロードで約1,790曲、と説明されています。
この数字を見ると、動画を毎日1時間程度見ても問題ないということになりますので、一見十分な通信量が確保されている、と思われる方も多いかもしれません。
しかし、ここで示されている数字は解像度320×240程度で視聴した場合のものです。
今日においてはこんなに低い解像度で動画を見る方はほとんどいないのではないでしょうか?
もし、この倍の解像度で動画を再生すれば、その半分程度の時間しか再生することはできません。
音楽に関してもかなりの高い圧縮率で計算されていますので、iTunesなどの一般的な音楽販売サイトのデータを購入した場合、この半分もダウンロードすることができないかもしれません。
こうして考えてみると、頻繁にネットを使用する方にとって7GBという通信量は決して十分なものとは言えないでしょう。
128kbps ってどのくらいの速度?
制限量をオーバーすると、多くのキャリアで通信速度が128kbps 程度に制限されてしまいます。
よほど詳しい方でない限り、この速度がどのくらい遅いのか、を判断することはできないかもしれません。
そこで、難しい話は抜きにして具体的な例を挙げてみましょう。
まず、ウェブサイトの表示です。例えばYahoo!のトップページを開くとしましょう。
理論上の最短時間を計算してもすべてを表示するまでに30~40秒ほどかかってしまいます。通信状況によっては3分以上かかってしまうこともあるでしょう。
一般的なウェブサイトの表示でこれだけ時間がかかってしまうのですから、動画の再生はほぼ不可能と言っても良いでしょう。
また、容量の大きなファイルのアップロードもダウンロードにもとてつもない時間がかかってしまいます。
メールの送受信程度であれば可能ですが、快適なネット環境とは程遠いのは確かです。
通信制限のかかりにくいキャリアを利用する
低価格で制限にかかりにくく高速通信を利用することのできるキャリアはないのでしょうか?
それを実現しているのがwimaxです。
料金の面でも、速度面でも前述SoftbankやDoCoMoと比較しても何の遜色もない上、どれだけの量のデータ通信を行っても速度制限がかかることはありません。
他のネット環境をすでに用意しており、バックアップ的にしか使用しない、という場合を除いて、通信制限がない、という点は非常に大きなメリットと言えるでしょう。
通信量を気にすることなく、快適なネットを楽しみたいのであれば、wimaxをはじめとする通信制限のないキャリアを利用することをおすすめします。