いつでもどこでもネットに接続することのできるモバイルルーターも、今や当たり前の存在となってきました。
当初は屋外での使用がメインとなっていましたが、近年では通信速度の高速化、そして低料金化が進んだことによって、家やオフィス、屋外でもネットへの接続はすべてモバイルルーターに一本化してしまうという方も多くなってきています。
今日ではさまざまなキャリアからモバイル通信サービスが登場しています。そして、モバイルルーターの種類も豊富になっています。
種類が多くなれば、それだけ人気は分散化するのでは?と思われるかもしれませんが、やはり人気機種は偏ってしまうものです。
モバイルルーターの定番機種として多くのユーザーに指示されているのがイーモバイルのGL06Pです。
どうして多くの機種の中でこれが定番となり、高い人気を集めているのでしょう?
モバイルルーターの代名詞GL06P
今やモバイルルーターと言われればGL06Pを思い浮かべる、という方も多いほどの代名詞的な存在となっています。
まず、この機種が高い人気を集めるようになった最大の理由は、幅広い範囲での高速データ通信を実現した、という点にあるでしょう。
ワイモバイルやソフトバンクの提供するLTE回線を使用することができますので、多くのキャリアでもトップレベルの広い範囲で高速通信が可能となっています。
これによって、自宅での固定回線の使用をやめてモバイルルーターに一本化してしまったという方も少なくないでしょう。
サイズも小型で、スタイリッシュなデザインが採用されており、ストレスなく屋外でも使用することができる、という点も人気の理由かもしれません。
当機種が登場する以前は、それほどデザインにこだわったモデルはありませんでした。
シンプルなデザインに溶け込むように配置された液晶の視認性も高く、スタイリッシュさと使い勝手を両立させたモバイルルーターの傑作と言っても過言ではないでしょう。
後継機種が登場してもその人気は不動
実はこのGL06P、2014年夏時点ですでに最新機種というわけではありません。
後継機種が登場しています。
通常、最新モデルが登場すれば、人気へそちらへと移ってしまうものです。
しかし、GL06Pに関しては人気が落ちるどころか、後継機種を脅かしてしまうほどの人気を維持しています。これはどうしてなのでしょう?
性能に関しては当たり前ですが、後継機種のGL09Pの方が高くなっています。利用することのできる回線がLTEではなく、より高速なイーモバイル4Gに対応しています。
また料金もわずかな差ですかがGL09Pの方が安くなります。
本体価格についても、新規契約の場合は両方共に0円となっているところが多いため、差はほとんどないと言えるでしょう。
それなのにGL06Pが選ばれる理由は、速度制限です。後継機種で使用されるイーモバイル4Gはデータ通信料が月に7Gを超えると速度制限がかかってしまうのです。
屋外だけでの利用に絞っていればなかなか超えることはないかもしれませんが、家やオフィスでの使用も含めて一本化している場合はすぐに超えてしまう数字です。
なので、GL09Pが登場した当時、通信量による制限のないLTE回線を使用するGL06Pが選ばれることが多かったのです。
現在ではLTEにも10Gで制限がかかるようになってしまいましたが、この3Gの差は非常に大きなものです。なので、今でも旧機種であるGL06Pが相変わらず高い人気を集めています。
定番となるアイテム、人気の集まるアイテムにはその理由があります。モバイルルーターを選ぶ際には、人気機種がどれであるか、という点だけではなく、その理由にも注目してみましょう。
そうすれば、各機種の持つメリットを知り、自分にぴったりのモデルを選ぶことができるでしょう。