家電の発展は何を生んだか

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家電の発展に限らず、最近の社会はコマーシャリズムに踊らされ、本当の意味で必要なものとそうでないものの区別がついていないのが現状です。

必要な機能があるものでも、何でもかんでもが自動になったことで、どこか何もしなくても良いと言う意識が芽生えてしまいます。
便利になると言うことは、人間は道楽になると言うことにも繋がります。今や、殆どの機器にリモコンがついています。
全く、移動せずともチャンネルを変えたり、再生や停止が出来たりします。

例えば、テレビは動かずにチャンネルを変えられますが、多チャンネルの時代になった今、やたらとチャンネルを変え、集中力が欠如してしまいます。
また、チャンネルを変えても、変えた先が必ず最初からプログラムが始まる訳ではないので、全ての番組を中途半端に見がちで、半分見ただけで判った気になってしまいます。

こういった事は真実を見極める力が弱くなったり、文章的思考の欠如にも繋がります。現在においてラノベが流行るのも、こう言った傾向による影響は0ではありません。
また、冷蔵庫の自動製氷機も、何だか全部自動と思ってしまいがちで、タンクが空で氷が無いなんて事態も良くあったりします。往々にして、利便性の高まりは人を道楽にしてしまいました。

機能を活かす為にも、本来は人の手がいる筈にも関わらず、そのほんのちょっとした手間さえ惜しむ様な怠け者になったのです。
更に、利便性は多くのものを喪失させていきましたし、色々な商売をも追込んできました。

例えば、大きく売り上げを下げたものは、紙媒体である本です。
今やコンピューターや、タブレットスマホの、発展で調べ物はネットで事足りますし、より複雑で多岐に亘る知識でさえもネットに依存しています。
本や漫画自体も、今ではこれらのメディア内で閲覧出来ますし、買いに行く手間が無い分、どうしてもこういったものに傾倒していきます。

更には、CDなどの音楽媒体が売れなくなりました。

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当初は、動画サイトなどで違法にアップロードしているものが聴かれていましたが、暫くすると音楽業界自体が、CDなどの媒体に依存せず、ダウンロード販売を行うようになってきました。
その為、本屋やCD店などは大打撃を受け、どんどん店舗が減っていくのです。
しかし、ネットで見ることや聴くことが出来る本やCDは限られており、よりマニアックなものは全く見付けることが出来ない為、こういうことは実に困った事態なのです。

また、デジタルカメラの項でも言及しましたが、DP店が軒並み倒産しました。
それに呼応するかの様に、プロユースの写真現像やプリントをするラボも多くが倒産しました。
写真スタジオなどもすっかり斜陽産業となっています。

電化製品の発達は何も家電に限らず、プロユースのものも同時に変革していきます。
そのことで、例えば冷凍技術が大幅に向上し、外食産業にも大きく影響します。

大型チェーン店や、フランチャイズの店は、電化製品の発達の恩恵を受け、発展の一途を辿りましたが、そうでない店舗は次々姿を消していきました。
この様に、電化製品やコンピューターの進化や発展は、大きな恩恵をもたらしたと同時に、ある企業や人々には光を、もう一方には影をももたらしたのです。

文化や思想などにも大きな影響を及ぼしました。
その昔、テレビと言うメディアが発達するにつれ、若者は活字文化から、映像文化に移行し、読解力や、行間を読む力、文章力と共に想像力も失っていきました。

現在の文化的、芸術的活動が、先駆者の焼き直しに過ぎず、閉塞感が漂っていると言われるのも、発展途上になった70年代、80年代の人々の想像力や、創造力を機器の発展によって失っていると言う側面も大きな要因でしょう。
実務、物理面では、この発達によって主婦や家事を与る者にとっては利便性故、自由になる時間が増えたと言えますが、結局は今のこの発展は物理面や、一部の経済的活動に寄与しているだけで、精神的な成熟を促すものとは言えません。

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もちろん、便利さを謳歌するのも悪い事ではありませんが、古き良き時代における様々なものが失われていくのは悲しいことです。
欧米の様に、進化や発展はそれはそれで大いに歓迎しながら、古きものに敬意を払い、大切にする心や行動は見習っていくべきところではないでしょうか。

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