家電

地デジ化に伴う大きな弊害

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2011年、家電業界と、放送業界に大きな変換がありましたね。
そうです。日本全国地デジ化です。

未だに、この変革について様子を見ながら考えているのですが、一体私達一般国民に、この地デジ化は何をもたらしてくれたのでしょうか?

地デジの売り文句は、画像が綺麗になる、番組が増やせる、テレビ局も増やせると言ったものでしたが、画像が綺麗になった以外に我々にとってのメリットは現状感じるまでに至りません。
画像が綺麗になったと言う部分においても、鮮明になった分、芸能人の顔の汚さが目立つだけで夢壊れた分、綺麗だから何が良いんだろうと考えてしまいます。
そう言った見えなくても良い部分までもが見えることで、それを覆い隠す為の更なる厚いメイクや、必要以上のライティング、CG加工と、より真実と掛け離れたものしか見られなくなった印象の方が強い気がします。

しかし、それよりも大きな弊害は、地デジ化に伴う家電メーカー側の開発の遅れではないでしょうか?そもそも、地デジ化が発表される以前からテレビの薄型化や液晶への移行などは緩やかではありますが始まっていました。
地デジ化発表のほんの少し前においても、それらの開発は万全ではなく、多くの課題を残したままだったと記憶しています。

液晶に関してはシャープが抜きん出ていましたが、綺麗であっても、全角度における観賞精度の違いは埋め切れず、一般に普及するのはまだまだである印象しかなかったのです。
しかし、地デジ化が発表され、まるでやっつけ仕事の様に各社が液晶や、プラズマなどの薄型地デジ対応の機種を発表していきます。しかも、初期段階では考えられないような高額のものしかなく、黒や白などの色の基礎となる発色性が悪く、特に黒い部分はソラリゼーションを起こしていると言う有様でした。

これを見るにつけ、これこそ正に混乱に乗じたやっつけ仕事でしかないとしか感じなかったのは私だけではないはずです。

地デジ化対応テレビは、実施が2011年にも関わらず、2005年あたりから実売され始め、気の早い人はその位の年代に購入したケースも少なくないと思います。
ですが、その時期に買った人は非常に後悔されたことと思います。

結局、各メーカーは商戦に勝ち抜くために、取りあえず各社とも開発が済んでいるかの様な印象操作の為に、試作段階にも関わらず成熟していない品物をだしてきたに過ぎないからです。

それ故、その時代のものは非常に性能が悪いと言えます。
しかしながら、実施前後に販売された機種も、決して完成品と言えるものではありません。
液晶は視界範囲は広がったものの、全角度を克服していませんし、プラズマに至ってはもっと大きな問題を抱えていました。

プラズマは、その仕組み故、異常な熱を発します。それにおける自浄機能は無いに等しく、プラズマテレビの周囲は温かいを通り越して熱い状態でした。
機械そのものが、これほどの熱を発していて、発散出来ないとなれば、薄型になったことで、機械の精密度が高くなったテレビは本体自体が長持ちしないと言う状況下に陥りました。

周囲に電化製品を置くと、その熱で同様に駄目になったり、痛んだりする状況も起きました。
また、最大の問題は、昨今の猛暑である夏場にプラズマテレビのせいでクーラーが相殺されてしまい、全く効かない状況になると言う事態も引き起こしたのです。

そして、何よりも先述したようにプラズマは故障のオンパレードです。

しかも、致命的なものが多いのです。
かく言う私も地デジに合わせて同メーカーのプラズマテレビを4台購入しましたが、その内3台は1年と少しで故障しました。
ほぼ同時期なのです。

機種タイプは違いますが、大型系の3台が故障し、小型系は現在でも何とか持っています。
そう考えるとより大きく熱量も多い大型機種が壊れやすいのかなと想定出来ます。

これが、悪いことに1年以内ではなく、微妙に1年を超していた為、保証期間を過ぎていると言うことで修理費実費と言う有様でした。
もちろん、機種タイプが違うと言えど、同シリーズのテレビなのだから、3台同時期ならリコールにも近いのではないかと抗議しましたが、結局1台は有償となり、何だか釈然としません。
ましてや、故障の原因が解らないと言うのですから、正に見切り発進も良いところだったんだなと思います。

また、原因は解らないが、見過ぎが原因じゃないかと言うとんでもない発言もして行きました。
見たら駄目なテレビってどんなテレビなんだと言う感じです。

そうであるなら、CMでも、販売の際も、説明書にも、「このテレビは1日○時間までしか見ないで下さい」と明言すべきです。

今や、24時間でもテレビを見る時代です。

見ておらずとも点けっぱなし(もちろんエコ的に良くは無いですが)の人も少なくありません。
そういう時代にあって、沢山見ると壊れるテレビを発売し、何十万円も取るのは、ある種詐欺にちかいものがあると感じるのは私だけでしょうか?

結局、地デジは私達に今現在実感出来るメリットを提供していません。

私達に降りかかったのは、開発途上の完成していないテレビを1億人以上が買い換え、自腹で実験的に使用しなければならないと言う事だけです。

イデオロギーではないですが、それこそ政府と電機メーカーの癒着による陰謀ではないかと思うのは考えすぎでしょうか?一体日本全国地デジ化とは何だったんでしょうか?

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