家電

本当に家電やPCの発展は多くの人のためになっているのか?

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薄いパソコン

家電やコンピューターは今日大きな飛躍を遂げました。

いろいろな場面で、いろいろな活用法が考えられます。

今や、できない事を見付ける方が困難であるとも言えます。
その発展は経済にも大きく寄与している側面もあります。

雇用も生み、家電やコンピューターに付随するあらゆるものが必需品として売れ、それらを作り、販売する企業は大いに潤っています。

もちろん、競争はあるでしょうが、価格破壊が起きるほどの過当競争にはなっておらず、独占企業もそれほど目立ってはいません。
よって、幅広い層に恩恵は授けられています。

一般消費者には、どれだけの恩恵があるのでしょうか?

…確かに便利になったことは間違いありません。
しかし、どんな便利な機器も使いようでは何の意味も持たない物にもなります。

便利だからと言って全ての人がその恩恵には与れないと言うのが現実です。

変化についていくことが難しい、高齢の方たち

特に高齢の方達は、どんどん新しくなっていく家電についていけず、基本操作さえ理解できないと言ったケースも良く見受けられます。
携帯電話やスマホも、高齢の方には過ぎたものです。もちろん中には十分活用している人もいますが、多くの場合、高齢用の商品でさえろくに使えないと言うのが現状です。

ガラケーの時代から、こう言う人たちの多くはメールさえ使用せず、ただひたすら電話としてのみ利用していると言ったありさまです。
アドレス帳の使い方や、登録の仕方もわからないなんて言うのは日常茶飯事でした。

それが、そういう人たちをおいてけぼりで、ガラケーはスマホに変わります。高齢の方はタッチパネルがそもそも理解できていませんでした。
今でこそ、そこそこ認知はされてきたものの、未だそれらを敬遠してガラケーから変更しない人は意外に多くいます。

また、それに付け込んで、携帯会社各社はガラケーの生産数、販売数が少数なことから価格を異常なまでにつり上げています。
企業理念としては疑問符の多い対応と言わざるを得ません。

便利であるということは、万人に共通してこそのものだと個人的には思います。

差異がある限り、便利さをたたえることはある意味間違いだと言えます。
また、家電の寿命の項でも記述しましたが、年々家電の耐久年数は短くなってきています。要は、買い換える事が常に前提にある訳です。

コンピューターなどは、さまざまな周辺機器、記憶メディア、ソフトなど関わる全てのものが、コンピューターが変わる度に考え直さなければなりません。
コンピューターに関わるものの多くは汎用性に乏しく、常に買い換えを要求されます。コード1本とってもそうなのです。現在コンピューターは半年に一度程もの勢いで新型が出てきます。

マイナーチェンジ、フルモデルチェンジ問わずです。

また、使用方法もその都度学ぶ必要があり、ノウハウ本なども買い換えそろえなくてはなりません。
これだけ普及しておきながら、恒久的に使用できるものはない上、便利さほどには質が上がっていないのも現実です。

まだまだアナログの方が、質が高い?

例えば、写真なども手軽にいつでも好きなだけプリントできると言っても、その質はアナログカメラでの写真より未だ数段落ちます。
静止画も動画も加工はし易くなりましたが、アナログと比較した場合の利点はそれくらいのものです。

音楽を作っても、その音質はやはり質が悪いと言わざるを得ません。 つまり、必ずしも利便性の高さは質の高さにつながってはいないのです。
結局、家電やコンピューターがもたらしたものは言ってみれば、一部の企業とそこに従事する人たちの富裕と言えます。

一般の人には、便利と言う不便さに高額なお金をある一定期間払い続ける宿命をのみもたらしただけなのです。

もちろん、その機能をフル活用できるごくごくわずかの人間には、企業以上の恩恵があったのかもしれませんが・・・。

そういう意味では、何かと言うと総入れ替えを求められる便利さは、不便さの裏返しでしかなく、現在の状況は正に民衆の為に非ずと言う表現がピッタリくるのではないでしょうか。

こういった事が解消される為には、企業側が高い精神性を有する理念を以て、全ての家電において、汎用性の高さを追求し、無尽蔵ではない資源を鑑みて、修理を前提とした機種を優先的に開発し始めることのみにおいてしか不可能と言えます。そんな世の中になる事を願わずにはいられません。

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